「１本だけ持っていくならどれを持っていく？」
フィンチのロッドは全て、この言葉をコンセプトに開発・製作されております。

 

一昨年販売されたカナリア７６Ｍと一緒にこの９５Ｍモデルも開発されておりました。
一番長くテスト期間が掛かったかもしれません。
開発から３年・・・やっと完成です。
もっと飛距離が欲しいとき、足場の高い場所をカバーしたいとき、様々な釣りをカバーするモデル。
対象魚は中型〜大型を視野に入れた、淡水ならバス・トラウトから海水ならブリまでありとあらゆる「そこに潜む者」がターゲットとなります。

 

毎月、国内外問わずに色々なところへ出かけるゲンキマンの経験をもとに作成されたロッドです。
１本だけ持っていく、持っていくならこれを・・・というコンセプトをもとに作成しました。
家族旅行、出張などちょっとした行先で、もしかしたら良い釣り場があるかもしれない、どうせならロッドを振りたい。
そんなときにちょこっと車の隅に、スーツケースやバッグに忍ばせれる。
今回は９フィート５インチというロングロッドから４ピースに収めようとするとどうしても仕舞い寸も長尺になってしまいます。
９６Ｍは５ピースモデルですが仕舞い寸６２ｃｍ。
機内持ち込みの６０ｃｍ内には収まらなかったのですがスーツケースに入るギリギリラインで持ち運びも邪魔にはならないはず。
６ピースにしてしまうとバランスも、曲がりも、強度も思ったものが出来上がらなかったのでこのサイズとなりましたが良いロッドが出来上がりました。


この【カナリア９５Ｍ】はありとあらゆる、そこに潜む者を狙う、ターゲットを定めていないロッドです。
ターゲットは貴方次第。
ユーザーさんの身の周りのターゲットが全てとなります。
カナリア９５Ｍは主に日本国内、北海道から沖縄まで全てのシーンでテストを繰り返しました。
本来ゲンキマンがパタゴニアでキングサーモンを狙うために作っていたのですがコロナ過により断念。
変わりに日本国内で様々な魚種をテストできました。
テスト中に釣った魚は海水ではシーバス、サーモン、ハマチ、ブリ、サワラ、真鯛、黒鯛、フエフキ、ハタ系、アカメ、コブダイ、ニベ。
淡水ではブラックバス、小型〜大型トラウト、イトウ、ナマズ、雷魚、コイなどなど。
中型〜大型クラスまで幅広いターゲットを狙うロッドとなります。

 

・アクション
ロッドアクションは低弾性レギュラーテーパー（若干のファースト寄り）となっております。
ティップは柔らかくショートバイトを弾きにくく、ベリーからバットにかけて強靭にできております。
ティップで絡め獲りベリーでフッキング、バットで止めるというイメージのロッドです。

 

・キャスト
キャストは５ｇ〜５０ｇくらいまでがキャスト可能ウェイトです。（上級者は６０ｇくらいまで）
軽いリグはティップでキャスト、重いルアーはベリーにしっかりウエイトを乗せてキャストというイメージです。

 

・使用ルアー
使用できるルアーは基本的に何でもこなします。
特に巻物が得意なロッドになります。
トップ、ミノー、ジグ、キャスティングタイラバ、シンペン、スイミングジグヘッドなどなど。

 

不意な大物とのやり取りも無理なくできるようになっております。
カナリア７６Ｍを長尺スピニングにしたイメージのロッドとなります。
キャスト時の糸抜けがかなり良く、誰も届かなかったところへキャストできる、あそこから引きずり出せる、繊細ながらもパワーがある、そんなロッドです。

 

＜ゲンキマンより＞
バーサタイルというロッドを作るのは本当に難しい。
７５Ｍと同時進行でテスト＆製作を繰り返してきたこのモデル。
今回の９５Ｍが３年間とプロトを何度も作り、テストを繰り返し、一番時間が掛かったかもしれません。
地域、スタイル、魚種と様々なシチュエーションを投げ続けやっと出来上がった９５Ｍ。
「１本だけ持っていくなら」というコンセプトを忘れず、小型〜大型魚まで様々なテストを繰り返しましたが特にベリーからティップの微調整、バランスを繰り返しました。
ひとつだけ心残りなのがこのロッドを作ろうと思った魚種、キングサーモン。
パタゴニアで最終テストをして世に出したかったのですがコロナ過により断念しました。
変わりに様々な日本国内の魚種でテストができました。
沖縄ではシャローリーフでの他魚種釣りから始まり、北海道ではサーモンまで。
身近なところではシーバス、ハマチ、ブリ、真鯛、サワラなどなど。
シーバスではミノーやメタルバイブなど。
青物ではトップゲームからショアジギング。
真鯛ではキャスティングタイラバ。
ありとあらゆるゲームをしましたが「できるかも」ではなく「できる」と。
このロッドじゃないとと思えるほどに成長できたことが本当に嬉しく思います。
このロッドで目指したのは細かな動きはティップ、そして大胆なファイトはベリーでということ。
中型魚から不意に訪れる大型魚まで安心してファイトができること。
そして、このタイプのロッドは軽量化されている物が多いのですが、このロッドは一般的な物と比べるとしっかりしていて重量があります。
ただ、バランスを完璧に取っているのでロッドを繋げると重さを感じなくなります。
そしてリールを付けるとさらに軽く感じ、長時間によるロッドワークも疲労度無く楽しめるようにしました。
軽いだけのロッドは言わずと強度が落ちる。
そこをロッドバランスをとることによりクリアしました。
国内はもちろんの事、世界中歩き回る私にとって強度を落とすというのは自殺行為なのです。
この１本のロッドでフレッシュウォーターからソルトウォーター、海外釣行まで全てのシチュエーションで楽しませてくれる優秀な子なのです。
カナリアシリーズは全てパックロッドになります。
今のパックロッドは技術が急激に進化し、持ち重りをするようなこともなく、曲がりも素直です。
5ピースですが１ピースロッドと変わらない感覚で釣りが楽しめます。
いや、パックロッドということすら忘れて釣りができてしまうのです。
カナリアシリーズで貴方は何を狙うのでしょうか？
お気に入りの１本になりますように。

 

・長さ　９フィート５インチ
・５ピース　1ピース長６２ｃｍ
・重量　約２５８ｇ
・アクション　ミディアム　レギュラーテーパー（若干ファースト寄り）
・ルアー重量　５ｇ〜５０ｇ（中級者以上は６０ｇくらいまで）
・グリップ長さ（リールシートから下３５．５ｃｍ）
・ライン　ＰＥライン０．６〜５号　　フロロカーボンライン　４ポンド〜５０ポンド
・バランス　リールを装着すると手元にきます。
・専用セミハードケース付き　長さ６６ｃｍ　ｘ１１ｃｍ　（このケースにはパックロッドが約５本収納可能です）