THE KEEP CAST ザ キープキャスト

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<Daiwa>新製品情報:STEEZ SV TW

並木 「逆風下でも鋭く遠投。もうトラブルは皆無に」

 

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「これまでのSTEEZをあまりにも愛してきただけに、雑な進化は許さない」
Mr.STEEZ、並木敏成は語気を強めた。プロト時代を含め10年超の日々を共に戦ってきた右腕、いやレフティーの氏にとっては左腕となる愛機STEEZ。2014年には究極の進化系にしてシグネチャーモデルのSTEEZ LTD. SV 103H-TN(及び103HL-TN)を開発。

アンダー150gの壁を破る148gを実現して、機能とデザイン共に、自身が納得いくまで追い込んだベストパフォーマンスモデル。もはやこのモデルを超えることは不可能か。世の声のみならず、氏自身もそう考えていたのだという。だからこそ、次世代モデル開発の提案に対して冒頭の言葉が出たのだ。
本質を達成するまでけっして妥協を許さない姿勢で知られる氏のこと、DAIWAエンジニア陣は厳しい言葉を覚悟でテストに挑む。しかし、初期プロトの段階から、明らかな性能のアップに顔を綻ばせたのだという。TWSとSVの融合で、圧倒的な遠投性能を発揮しながらのトラブルレスに勝機はあった。
「元々、TWS、SVコンセプトのそれぞれのメリットは存分に理解していた。しかし、かなりの逆風下でもスムーズにルアーを遠投できることには驚きを隠せなかった」
バックラッシュが発生する原因は、キャスト後のルアー飛行時に「スプールからのラインと、レベルワインドの位置が対極にあって、放出されるラインに強い抵抗がかかる時」と言及した上での発言。TWSは開口部が広く、通常のレベルワインドに比べてラインの抵抗が少ないフリクションフリー。スプール回転の初速で放った鋭い弾道はアゲインストの風を切り裂き、ルアーを飛ばす一方で、SVスプールはライン放出に合わせて適確なブレーキ力が働き続ける。

それがたとえ逆風下でも、使い手が介入する余地もなく効力が持続するというのだ。
「力まずに軽くキャストしても鋭く飛ぶ。ギヤも大型化して、巻きに関してもさらにパワーアップしている」
初代の壁を超えた瞬間だった。